『それが声優!』第5話を振り返ったり

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『それが声優!』#05、コンテ演出を担当。

いちごちゃんの大舞台。
普段の明るく元気な振る舞いとは少し違う、いちごの内面を描くお話。
原作に出ていた堀江さんの登場回。原作は4コマ構成の短編とコマ割り構成の長編?と2つ軸があって、その長編?にあたる最初のお話だったのでいい話数を回して貰ったなあと思ってちょっと緊張しましたね。実際は、毎回ゲスト声優さんがいて脚本も練りこまれて各話ごとにテーマがあるので差は小さかったけれど。

キネマシトラスのグロス回です。
初コンテ…。なのでコンテ監修として小島さんが付いてます。監督に渡す前に見てもらいアドバイスを受けて書き直すというやり方です。シーンの繋ぎ方、感情表現、カット繋ぎのテクニックとか基礎を学べた(はず)。ポイントの見せ方は池畠さんがしっかり抑えてつつ、修正自体は少なくやりたいことはやらせて貰えたなあと感謝
初コンテに、初一人作画監督、初動画検査という新人チームで、原画も若手が多くいろいろ試しながら作らせてもらえたなあと思います。

後は裏話と他スタッフのアドリブを中心に箇条書き

・「風邪には気をつけなさいよ!」→原作の風邪ネタが前話数にあってそれを受けた台詞と聞いていたけど、前話数から無くなってた。(多分言っちゃ駄目なネタ)
・喜んで小躍りするいちご、というト書きでまる投げしてもホームランで返してくる氏に感謝。
・いちごの悪夢。原画は和田氏のアイデアが満載、動画も9割こなす功労カット。
・「水シャワーでいいや」キャミソールで描いていたらブラジャーになって監督から帰って来た。4話見たらキャミ着てたので確かになあと。
・「がんばろうね、萌咲さん」の堀江さんの周りに出るハートは撮影さんのアドリブ(コンテにはクロスT光が強くなる、と書いていた)。ありがたや〜。
・「ふがっ」で縦ロールがポンッと外れるのも原画の小島氏のアドリブ。
・ロボットいちご、りお氏が筆で作画して版権塗りしてます。次カットもペンダントの揺れ戻しが付いてリッチ感あるなあと思った。
・ライブシーン、サビでバチっと出る星が原画の小出氏のアドリブ。
・「初めてのステージ、どうだった?」の双葉さん色っぽい。
・「大好きないちごちゃんへ」の文字、いちごの似顔絵付きのバージョンがあるんだけどどっかでボツになった。
・ファンレターの差出人はいろいろ妄想できますね。
・ラストカット、鈴ちゃん愛に溢れていた。鈴ちゃんは天使。
・制作期間がかなり恵まれていたので動画も7割?ぐらいが国内。その辺は動検と制作がタッグ組んで相当頑張ってくれました。
・原画はライブパート前まではテロップ順、ライブとラストのパートは重複してたり複数人で細かったり。
・劇中劇原画、何もしてません!松竹さんありがとう…GONZOありがとう…