2017/02/27

Netflix配信ドラマの『ブラック・ミラー』を見てる。
イギリス製作の近未来ブラックコメディ。筒井康隆星新一世にも奇妙な物語、的なテイストの話。

1話はイギリス首相に脅迫が起きる。「12時間後、豚とSEXしてるところを全国に放送しろ」と。そんな馬鹿なことがあるのかと始めは冗談に思っていた意見はSNSを中心に次第に変わっていくことに…。

近未来という設定でtwiter、facebook等の特徴が盛り込まれている。フィクションの中に現代に生きる人のリアルな心情がそこにあり、これぞSFという感じ。
しかも、全話1話完結になっていて起承転結の付け方がとても参考になる。

この作品の特徴で僕が好きなところは、物語の結末に"システムの改変"が起きないこと。登場人物はシステムを変えることも脱却することも無い。システムに言いなりだった生活をどう変えるか、どう付き合っていくかが結末の中心になっていて、自分を変えると世界は変わるという構造になっている。

ただ、この作品のいやらしいのは、このドラマをNetflixに登録して観るような人たちはSNSの利用率の高いこと間違いないので、「いいね!」が元の、馴染みもあり、耳が痛い設定を上手に配置するなー、うへえ、と溜飲してしまうところ。

オススメです。

2017/02/22

『アート・オブ・デザイン』、イラストレーターのクリストフ・ニーマンの回を見た。

「インスピレーションはアマチュアのものだ。」
「書かなきゃダメだ。書いてから決断する。一番最悪なのは、書かないことだ。」
とか名言…そして耳が痛い言葉出っぱなし。

かくありたいものです。

『くまみこちゃん』演出

一瞬すぎて見逃してないですか?
くまみこ』のエンディング後に、まじほんわか4コマ『くまみこちゃん』もやってますよ!

原作のホームページにひっそりと載っていたゆるーい4コマ漫画をアニメにしてます。アニメというのもどうかと思うほどの動かなさ。序盤のコンテを起こしたときにはもう少しキャラの動きや撮影処理が入る予定があったのだけれど、作画作業が進む中でそぎ落とされていきました。引き算の演出…って訳ではないけれど、動きを付けると間が変わるので、ゆるーい感じを生かした結果今の形なったという感じ。

流れも作業人数もコンパクト。でも色彩設計、撮影監督、編集などの専門のスタッフの力を借りて、自主制作的に陥らないようなっている。
この方法論が気に入っていて、もっと生かせるのではと手ごたえがあった。

くまみこちゃん』のスタンスは、本編が終わってさあ寝るか!とエンディング中にパジャマに着替えをして、布団に入る前、テレビと電気を消すときにふと、あ、やっているなあと見る、くらいの感じです。

見逃さない程度によろしくお願いします。